OSAKA女子プロレス【July】 観衆173人 淀川区民センター 2014年7月6日・日


◎入場式
入場式で挨拶に指名されたのは、この日のメインを任された山下りな。
 「皆さん、こんにちは! お暑い中、ご来場、ありがとうございます。久しぶりに下野さんがスカッとした顔をしてらっしゃるので…。
あのぅ、難しいことは言えないので一言だけ。楽しく激しく元気よく、熱い応援、よろしくお願いします!」と、たどたどしいながらも短く、元気よく宣言した。

タッグマッチ(20分1本勝負)
●ポリスウ〜メン&チェリー(12分08秒、体固め)弁天娘。&三崎グリ子○
※ダイビング延髄ニー

 どうやらこの日の弁天娘。とポリスウ〜メンは、いつもと違う“新メンバー”の様子。
入場してするのリング上の動きから、観客もそれを察知した様子。





先発は弁天娘とチェリー。いきなりチェーンを持ち出して攻撃する弁天娘。
首に巻きつけられてスリーパーに捕らえられるも、レフェリーがチェック。
弁天娘が技を解くとチェリーは大の字になって動かない。
弁天娘が覗き込んだところで反撃に転じたチェリーは、チェーンを奪い取って「こうやって使うんだ」と慣れた手つきで攻撃する。
しかし弁天娘にカットされて不発に終わった。

ここでリング上は三崎グリ子vsポリスウ〜メンの展開に。
互いにアームドラッグを決めてブレイクしたところでポーズを決めたが、ポリスウ〜メンは敬礼からマットに寝そべってグラビアポーズ。
グリ子がポリスウ〜メンをロープに張りつけにすると、弁天娘が反対側のロープに走って背中にドロップキックを突き刺した。
この動きは…。そしてチェーンを縄跳びの要領で回しながら、コーナーを背にするポリスウ〜メンに向かっていき、頭部にヒットさせた。
ポリスウ〜メンもロープに走った弁天娘を追いかけてのボディーアタックを見舞う。



さらに串刺し式で1発を決めてヒッププッシュで追撃すると、ブルドッキング・ヘッドロックから逆エビへ。
コーナートップからのボディープレスをかわした弁天娘はカサドーラ。
チェリーは弁天娘に「どっこいしょ」の掛け声とともに大外刈りを決め、「お前、いったい誰や?」と叫んでマスクに手をかける。
あわててカットに飛び込んできたグリ子。
弁天娘とグリ子は2人がかりの攻撃を狙ったものの、ロープに飛ばされたチェリーは両腕で2人同時にフライング・ネックブリーカードロップを決めた。

ここで弁天娘とチェリーはチェーンを引っ張り合うが、チェリーが手を放すと弁天娘は大きく後方に吹っ飛んだ。
それでもチェーンの奪い合いをする弁天娘とチェリーは、割って入ったポリスウ〜メンの股間を通して引っ張り合いをする。



チェリーがグリ子にカンパーナを決めると、前後に揺らして四つんばい状態のポリスウ〜メンの臀部にグリ子の顔面をぶつけていく。
大きなダメージを受けてダウンしたグリ子に対し、ポリスウ〜メンはコーナーに上ってムーンサルトプレスを狙った。
ここで弁天娘が下からカンチョー攻撃を仕掛け、そのままデッドリードライブの要領で背中からマットに叩き落した。

弁天娘の619、グリ子のジャーマンを浴びたポリスウ〜メン。
続くビスコ(4点ポジション応対の相手に対し、グリコポーズからの顔面を蹴り上げる)をかわして体当たり。
グリ子の丸め込みの連続をいずれもカウント2で返したポリスウ〜メンは、グリ子にシャイニング・ウィザードならぬ腹部をぶち当てていく。
しかし続く攻撃をかわされ、弁天娘の低空ドロップキックで4点ポジションになったところにビスコを決めたグリ子。
直後のカバーはチェリーにカットされたが、すかさずコーナー最上段からグリコポーズのままダイブして、スタンドでうつむき加減のポリスウ〜メンの後頭部にヒザを落として3カウントを奪った。

タッグマッチ(20分1本勝負)
●フェアリー日本橋&くいしんぼう仮面(9分02秒、ギブアップ)道頓堀ショイ○&木村響子
※道頓堀ブリーカー



 これまでフェアリー日本橋に対してお笑いに一切付き合わず、キラーモードで抗争を繰り広げてきたくいしんぼう仮面がタッグを結成。
どちらの顔で道頓堀ショイ&木村響子を迎え撃つか注目されたが、くいしんぼうが差し出した右手を木村がパチンと払って不穏なムードが漂った。

 フェアリーと堀ショイがにらみ合うパートナーを制して先発を買って出て、試合開始のゴング。
フェアリーが狂ったようにエルボーを打ち込むも、堀ショイはダウンせず。
逆にロープに詰め込んで逆水平を放っていく。
フェアリーが堀ショイのマスクをつかんでのフェースクラッシャーを2発決めて反撃に転じると、ボディースラムを狙った。
しかし堀ショイは踏ん張って阻止。逆にボディースラムで叩きつけた。



 タッチを受けてくいしんぼうと木村はリングインするや、額を突き合わせてのにらみ合い。
そして交互にエルボーを叩き込んでいく。
木村のランニング・フォアアームでダウンしたくいしんぼうは、立ち上がると頭部に反則パンチを打ち込んでいく。
そして木村をリング下に放り投げると、場外乱闘。
頭部へのパンチ、胸へのチョップから硬いフロアにボディースラムで叩きつけた。

 木村をリングに押し上げたくいしんぼうは顔面を踏みつけ、ボディースラム。
そしてフェアリーにタッチ。
意気込んで飛び出したフェアリーは木村の胸に何発もエルボーを叩き込んでいくも、逆にエルボー一発で吹っ飛ばされる。
ここでくいしんぼうが飛び出してきて木村の頭部にパンチ。
そして自軍コーナーに押し込んでザ・グレート・カブキばりのアッパーブローを叩き込んでいく。
さらに腰を落としたところへスライディングキック。そしてボディースラム、エルボーバットを決めた。



 ここでフェアリーを呼び込んで2人がかりの攻撃を狙ったが、堀ショイも飛び込んできて反撃。
堀ショイがくいしんぼうに掌底を放ったものの、キラーモードに入っているくいしんぼうの勢いは止まらず。
堀ショイの頭部にパンチを叩き込み、中指を突き立てる。
しかし続いて狙ったブレーンバスターは、堀ショイが逆に投げ捨てた。

 タッチを受けたフェアリーは低空ドロップキックを連発。しかし堀ショイはダメージを受けず、ドロップキックをかわして逆片エビに捕らえる。
さらにフェアリーがフラフラと立ち上がってきたところへ、木村の体を軸に旋回して619を決めた堀ショイは、掌底を叩き込んだ。

 フェアリーは丸め込みを連発して逆転を狙ったが、でんでんクラッチをかわされ、DDTからヒザを着いた状態でのアルゼンチンバックブリーカー(道頓堀ブリーカー)で担ぎ上げられる。

 くいしんぼうを木村が押さえつけてカット。たまらずフェアリーはタップアウト。

 勝負が決まってもくいしんぼうと木村はもみ合い、リングから下りたくいしんぼうが中指を突き立てると、木村がリングを飛び下りて追い掛け回す。
くいしんぼうは脱兎のごとく控室へ逃げていった。

3WAYマッチ(20分1本勝負)
●救世忍者・乱丸 、●ハイビスカスみぃ(10分33秒、横入り式ダブルエビ固め)飯田美花○

コンビを解消したなにわ★凡女美ィーナスだが、救世忍者・乱丸は未練ありあり。
何とかハイビスカスみぃとよりを戻そうと、3WAYマッチでありながら手を組んで、みぃを控えに回して飯田美花との一騎打ちのつもりで闘い始める。



 意気込んで飛び出したものの、ボディースラムで叩きつけられる。
みぃに代わったところで飯田はコーナーに追い込んで串刺しエルボーを決める。
ここでみぃは泣き始めた。
乱丸が怒ってリングインすると、飯田も泣き始める。
戸惑う乱丸。次の瞬間、みぃと飯田が手を組んで攻撃。

 乱丸がリング下にエスケープすると、リング上ではみぃと乱丸がエルボーの打ち合い。
ここでリング下から乱丸がみぃにロープを飛ばすよう指示を飛ばす。
足を刈ってアシストすると手の内を明かしたからか、ロープに飛ばされた飯田は、そのままスライディング・キックで乱丸を吹っ飛ばした。

 それでもあきらめず、乱丸はもう1度飛ばすように指示。
今度は飯田が体を入れ替えてみぃをロープに飛ばしたが、みぃもスライディング・キックを乱丸に放っていった。



 みぃと飯田はそのままリングを下り、場外で乱丸を攻撃。
リングに戻ると、飯田が乱丸にリバースインディアンデスロック。
乱丸はみぃに救出するよう願い出る。
その言葉に従ったみぃだが、飯田にチョップ、ヘッドバットを放つと、そのたびに飯田が後方に倒れ込んで、乱丸にダメージを与えていった。
ならばと蹴りを繰り出したみぃだったが、蹴り足をキャッチした飯田はブレーンバスターでみぃを後方に投げ捨てた。



 1対2で攻め込まれながらも金縛りの術を放った乱丸。
飯田に殴りかかるポジションにみぃを移動して術を解いたが、飯田がみぃの攻撃をかわしたため乱丸にヒット。

 乱丸は両足で2人同時にドロップキックを決めるも飯田のドロップキック、ミサイルキックを浴びる。
しかし、何でこんな意味のない闘いをしてるんだと我に返り、みぃを説得して踊り始める。
それを冷ややかに見ていた飯田に対しても、「(波女)リーグ戦に負けて決勝トーナメントに出られないからって、何やこのメンバーは?」と疑問を投げかけ、石黒レフェリーもまじえて踊り始める。
手をつないで輪になって回り始めたところで、飯田がみぃと乱丸のバックに回り、2人まとめて丸め込むと3カウント。

 試合後、マイクを手にしたみぃ。
「私、やっぱり乱丸さんとタッグ組みたいです。なにわ★凡女美ィーナス、もう1回やってください」と再結成を呼びかける。
それに対して乱丸は、「みぃ、やっぱりここは、解散しとこ」と拒否。

 「だってな、見てみ、ピンクレディー、おニャン子クラブ、山口百恵…みんな人気絶頂期に終わってんねん。華名と美央は最悪…(と言いかけたところで、みぃが口をふさぐ)。でも志田と藤本だってすごい人気のときに別れてるやろ? 人気が最高のときにコンビを解散するっていうのは、ほんとにカッコええことやし」と返す。

 みぃが「それは?」と問うと、乱丸は間髪入れず「今」。
 「あたしら凄いやん。だから冗談抜きで、ホンマに解散しよ」。
観客から「エーッ…」と不満の声が上がると、乱丸は「その声をもっと前から聞いていたら…。みんな興味ない華名と思って、決心したのに。でも、ホンマにもう終わり」と改めて再結成を拒否。
みぃは「わかりました」と答えるも、「でもみんな、エーッて言ってくれてます。これで終わりは寂しいです。最後にもう1回だけ、なにわ★凡女美ィーナスでタッグを組んでください」とラストマッチを要求。

 これには乱丸も「よかろう」と答え、「1回だけな。もう1回やり直しますはなしな。ホンマに、なにわ★凡女美ィーナス、もう1回だけで解散しよ。ありがとうな」と返す。
みぃが「いつ?」と尋ねると、「たとえば東京やたら、新木場はいややし、新宿FACEも小さいし、後楽園ホールや。こういうの、言うとったら決まるやん。次、7月何日やったっけ? 27日? なにわ★凡女美ィーナス、7月27日、乱丸様が今決めた。決定!」と7・27後楽園で解散マッチを行うことになった。

シングルマッチ(30分1本 勝負)
●下野佐和子(12分00秒、ギブアップ)華名○ ※変形ゾンビ固め

沖縄(琉球ドラゴンプロレス)に修行に出ている下野が本土に一時戻ってのシングルマッチ。
“たった1人の所属選手”として旗揚げ戦でデビューした下野にとって、メインを外れるのは、栗原あゆみ引退直前の大会以来となる。

 序盤はグラウンド主体の関節技を狙う攻防。
華名の腕狙いに対して、柔道流の寝技で応戦する下野。
2度、ロープブレイクに持ち込まれた下野だが、スタンドに戻ってショルダータックルを放って反撃。
華名は下野の突進をかわしてヒザ十字に持ち込んでロープエスケープを奪う。
それでも足を離さず、スタンド式のアキレス腱固めから、グラウンドでのアキレス腱固めへ。



 ロープブレイクに持ち込まれると、華名は立ち上がろうとするところでローキックを叩き込み、ネックブリーカードロップ。
さらに下野の左足をロックして締め上げる。



 華名のローキックを何発も浴びて動きが止まった下野だが、体全体でのぶちかましで華名を吹っ飛ばして反撃に転じる、しかし、華名のローキックに出足を止められペースがつかめない。
それでもスタンドで華名が仕掛けてきたスリーパーを肩に担いでバックフリップを決めると、ロープに走ってのヒップドロップを連発。
しかし3発目をかわされてしまう。

 ここで華名がスライディング・レッグラリアット、裏拳、バックスピンキックと畳み掛けたが、これに耐え抜いた下野はえびす落とし。
続いてなんでやねんを仕掛けるが、首固めに丸め込もうとしたところを、逆に首固めを決められる。



互いの手の内を知り尽くしたからこその攻防。

 反撃しても連続しての攻撃に持ち込めない下野。
焦りからか強引にラリアットを放っていき、2度目のえびす落としへ。
これは華名が前方に落とされるタイミングで下野の足をつかんでアンクルホールドへ。
そのまま足を折りたたんでダブルレッグロックに移行すると、アゴに手を回してキャメルクラッチとの複合技へ。



 ロープに手を伸ばしたが下野だが届かず、タップアウトした。

シングルマッチ(30分1本勝負)
○山下りな&夏すみれ(20分51秒、片えび固め)勝愛実●&ラビット美兎
※ラリアット

先発で飛び出した山下りなが勝愛実を指名。
それに応じて、山下VS勝で試合開始のゴング。
 力強いロックアップでスタート。ショルダータックルの打ち合いは、山下が打ち勝つ。
代わったラビットは山下の突進をスライディング・レッグシザースで切り返してダウンさせると、勝と左右から低空ドロップキックの挟殺。



そして勝がラビット美兎を担いで、仰向けの山下の上にプレスする。

 ラビットは体格差がある山下相手でも全く臆することなくエルボーを叩き込んでいく。
山下もエルボーの返礼。
ラビットがドロップキックを叩き込めば、山下は背中へのサッカーボールキックを返していき、一歩も引かない。



 タッチを受けた夏すみれは、ラビットにドロップキック。
そしてボディースラムで叩きつけるが、ラビットは片ヒザを着いた状態の夏に正面からドロップキックを突き刺して勝にタッチ。



 夏と勝はエルボーの打ち合いを繰り広げるが、打ち勝った勝が逆片エビへ。
ここは山下がカットに飛び込んできた。さらに夏をロープに張りつけにして、ミドルキックを連発していった勝。
夏は女子プロムーブ(ロープに押し込んで反動で後方に倒し、起き上がろうとするところにフロントキックを叩き込む。そしてカバー)で反撃。
さらに髪をつかんで投げ飛ばすが、勝もすぐに同じ技をお返し。
気の強さが表れた闘いぶり。そしてロープに押し込んで踏みつけていく。

 代わったラビットは夏にドロップキックを決め、ワキ固め、ショルダーアームブリーカー。
夏はドロップキックをお返しし、タッチを受けた山下はラビットをロープに張りつけにして逆水平の連発。
ラビットは丸め込み、ドロップキックとスピードを生かした攻撃で、なかなかZABUNコンビにペースを渡さない。

 勝が山下にロメロスペシャルを決めると、山下もランニング・フォアアーム、ボディースラムと力技で対抗。
夏は串刺しドロップキックを決めるが、勝にボディースラムを返される。そしてエルボーの打ち合いから張り手の打ち合いへ。



 勝が仕掛けたブルドッキング・ヘッドロックを突き飛ばして阻止した夏は、ドロップキック。
ラビットは夏をドロップキックで吹っ飛ばし、ブレーンバスター。
夏もドロップキックを返し、ドラゴンスリーパーで捕獲すると、カットに飛び込んできた勝を山下がスリーパーに捕らえる。
ドラゴンスリーパーをかけた状態で立ち上がった夏は、そのままリバースDDT気味にマットに叩きつけた。

 小兵のラビットに狙いを定めた山下は、ショルダータックルで吹っ飛ばすが、ラビットも粘って、丸め込みで3カウントを狙っていく。
それでも相手をつかまえると、体格差のある山下が有利。
高く抱え上げてのバックドロップでラビットをマットに叩きつける。
しかしラビットは粘り強い。山下の体勢を崩してからタイミングよく投げ捨てジャーマンを決める。
そしてミサイルキック、フライング・ボディープレスと空間を生かした攻撃で追い込んでいく。



 続いて勝がミサイルキック、人間風車ホールドで追い込む。
山下はエルボーの打ち合いからラリアットをカウンターで決め、さらにラリアットを叩き込んで、バックドロップ。
それでも勝は3カウントを許さない。
山下はこれしかないとラリアットを乱れ打ち。
最後にタイミングよく決まり、微妙なタイミングだったがカウント3が数えられ、山下が“金星”を挙げた。



◎エンディング
 まさかの3カウントを許した勝は苦笑い。
一方の山下はマイクをつかむと、「勝さん、戦前にいろいろムチャクチャ言ったのに引退する前にメインで試合させてもらって、素直な気持ちをちょっと(言わせていただきます)。チームZABUNという形で最後に試合していただいて、自分がプロレスを始めてから、試合中に初めて闘志に火をつけてくれたというか、うらやましくもあり、ちょっと感謝もしています。引退までもう、時間もないですけど、ケガのないよう、完全燃焼できるよう、心から最後まで応援しています。今日は本当にありがとうございました」と、まずは感謝を述べた山下。

 そして、「はい、とういうことで、さっきGAMIさんから『今日は締めていい』と言われたんで締めます。
下野さんが沖縄に行ってから、まだ少ししかたってませんが、ホント、自分はせっかちなんだって思いました。
まぁ、そういうことは…。次は、ぜひとも楽しくしたいと思います。今日はどうもありがとうございました」と大会を締めた。



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