下野佐和子・山下りな凱旋興行〜OSAKA女子プロレス〜鹿児島にまいど〜」
★9月14日(日)鹿児島・宮之城総合体育館 観衆=432人※超満員



昨年7月、WAVE初の鹿児島大会において故郷に錦を飾った下野佐和子。
今年は自身が所属するOSAKA女子ブランドでの凱旋興行を行った。
しかも今回は、同郷の山下りなも一緒に凱旋。会場は地元出身レスラーを一目見ようと多くのファンが詰めかけた。

まずは全選手がリングに上がり、2005年9月14日に逝去された未来さんに黙祷。そして、選手を代表して下野&山下が挨拶を行った。

山下「こんにちは。5〜6年ぶりに帰ってきました。私のことを知っている方も知らない方も、知っている選手、知らない選手もいるかもしれませんが、本日は温かいご声援ヨロシクお願いします」

下野「みなさん、こんにちは。まさか自分の地元薩摩郡さつま町の総合体育館で、プロレスラーになってまさか試合をするとは思ってもみませんでした。
凄く今日は緊張しているんですけど、きっと女子プロレスを見たことない方も多いと思うので、楽しんで帰ってください。応援お願いします」

 また、日高政勝・さつま町長からは地元出身レスラーの凱旋に応援メッセージが寄せられた。


 続いて、はじめてプロレスを見る人のために簡単なルール説明。
二上美紀子社長と練習生の長浜浩江がモデルを務めるという地方大会ならではの光景も見られた。

20分1本勝負
○山下りな&小林香萌(11分38秒、片エビ固め)にゃんば〜●&ポリスウ〜メン
※バックドロップ

オープニングマッチは山下&小林vsにゃんば?&ポリスウ?メンのタッグマッチ。
早速、山下が登場し会場を盛り上げる。


試合はポリスウ〜メンvs小林でスタート。ポリスがブレーンバスターで先制すると、小林は山下との連係で主導権を握る。
山下のスリーパーを脱出したポリスは、にゃんば〜とタッチ。にゃんば〜は仰向けの山下に跨がり股裂き攻撃。
地元ファンにサービスしていく。

今度はポリスが山下に串刺しボディーアタック。
連係を挟んでトレイン攻撃を狙ったが……迎撃した山下がエルボードロップで攻守を入れ替える。
続く小林はポリスにミサイルキック、ドロップキック、セントーンと波状攻撃。

ポリスもボディーアタックで流れを変えると、ジェラルミンケースへのDDT。
返されると、にゃんば〜がトペ・レベルサで続く。すかさずコーナーに登ったにゃんば〜は、セカンドロープからのボディープレス!
一方、小林もその場跳びムーンサルトでやり返し、山下とチェンジする。


10分経過。にゃんば〜vs山下の場面。にゃんば〜はラリアットを叩き込むと、ローリングエルボーを連発。
受けきった山下がショルダータックルでやり返すと、小林のダイビング・ヒップドロップを挟んで、ラリアットで突っ込んでいく。
これはポリスにカットされるも、次のバックドロップでキッチリ3カウント! 山下が地元での初勝利を収めた。

15分1本勝負
○Melanie Cruise(5分30秒、片エビ固め) 飯田美花●
※チョークスラム

メラニーと飯田の体格差に会場がどよめく。小さい飯田がエルボーで何度も向かっていくが、まったくといっていいほど歯が立たず。
それでもドロップキックを決めた飯田は、すかさず河津掛け。そしてハーフダウンのメラニーの顔面に低空ドロップキックをお見舞いする。


さらに飯田はダイビング・ボディーアタックを放つが、受け止めたメラニーが旋回式バスター! 
ギロチンドロップ、サイドバスターと畳みかけるもカウント2。


 苛立った様子のメラニーはもう一度、サイドバスターの体勢。
これを飯田がコルバタで切り返し、低空ドロップキック、ミサイル弾に繋げる。
そして、丸め込みで逆転勝利を狙っていったが、キックアウトしたメラニーが落差のあるチョークスラムで試合を終わらせた。

20分1本勝負
乱丸&○フェアリー日本橋(11分36秒、エビ固め) 旧姓・広田さくら&弁天娘。●
※ジャックナイフを切り返して

先発はフェアリーvs広田。
フェアリーはいつものように「私は森の妖精フェアリー。お友達になりましょう♪」と握手を求めていくが、広田の返事はガットショットだった。

なんとか広田を食い止めたフェアリーは「私は魔法が使えるの。私にはアナタの攻撃をききません。さあ、いらっしゃい」と挑発。
ヒラリヒラリと広田の攻撃をかわしてステッキで強打したが、その弾みでステッキが吹っ飛んでしまう。


 このチャンスに広田が反撃。張り付け式カンチョーにロープ渡りと独自ワールドを展開するも、ロープから転落すると再び形勢逆転。
ファンを巻き込んでの鉄柱股裂きが待っていた。

 辱めを受けた広田の代わりに弁天娘がモンゴリアンチョップで逆襲に出る。
DDTにチェーン攻撃をお見舞いすると、対する乱丸は忍法金縛りへ。忍法をはじめて見た鹿児島のファンから驚嘆の声があがる。
これに触発されたのか、今度は広田が犬神家で反撃。乱丸が狙われたが、これは石黒レフェリーが餌食となった。


 さらにフェアリーがステッキを持ち出し、次々と選手を投げ捨てていく。
そして、弁天と丸め込みの応酬となったが、最後に丸め込んだのはフェアリーだった。


山下りな・鹿児島凱旋試合(20分1本勝負)
○華名&夏すみれ(18分36秒、腕固め) 山下りな●&志田光

改めてセミファイナルに山下が登場。試合前には母校の後輩(現役高校生)から記念の花束が贈呈された。

その山下が先発すると、同期の夏すみれが対峙する。ロックアップで組み合ったあとエルボー合戦へ。
そして豪快なショルダータックルで吹っ飛ばして、志田とチェンジする。

 志田は早々に夏を突き返して華名との対戦を選択。
お尻自慢の2人がヒップアタックで激突する。
相打ちに終わると、志田がコルバタからもう一度、ヒップアタック。そして山下とリレー方式でアトミックドロップを放っていく。

 のたうちまわる華名だったが、意地でもヒップアタックでやり返して、ようやく夏とチェンジした。勢いよく飛び出していった夏だが、志田の前に失速……。
しかも山下には滞空時間の長いボディースラムで叩きつけられてしまう。


 その後もローンバトルを強いられる夏だったが、志田にエルボーを何度も放っていき自コーナーに逃げ帰ると、華名が早速、ミサイル弾で逆襲に出る。さらに卍固めで捕獲。

 山下のカットに助けられた志田はバックブリーカーで攻守を入れ替えブレーンバスター! 
エルボーのラリーから志田が串刺しニーを決めると、丸め込みの応酬となったが、いずれもカウント2止まり。
 続いて串刺しエルボーで突っ込んでいった山下はバックドロップを狙うが、夏もフェースクラッシャーに切り返す。
エルボーの打ち合いから夏が首固め。ダイビング・クロスボディーを投下する。

 今度は華名がキックで続いてワキ固めへ。
ピンチを迎えた山下だったが、なんとか凌いでラリアットで反撃開始。しかし華名もすぐにバックブローでお返しする。

ニアロープに助けられた山下は串刺しラリアットからの両腕ラリアットを放つと、バックドロップに繋げたがカウント2。
華名もバックブロー、バックスピンキックで応戦し、ジャーマンを放つ。


これをキックアウトした山下は逆さ押さえ込み、首固め、スクールボーイで丸め込もうとしたが、すべて返した華名が飛びつき腕固めでギブアップを奪ってみせた。
山下にとっての地元凱旋試合は1勝1敗で終了。ホロ苦い思い出となった。


下野佐和子・鹿児島凱旋試合(30分1本勝負)
○下野佐和子&浜田文子&山縣優
(22分4秒、エビ固め)三崎グリ子●&桜花由美&紫雷美央 ※ダイビング・雷電ドロップ

メインイベントに下野が登場すると、この日一番の盛り上がり。試合前には下野の出身高校の柔道部主将、同級生、スポーツ少年団の子供たちが花束を贈呈した。

 先発は山縣vs美央。手四つの力比べからグラウンドの攻防で魅せる。
続いてグリ子vs文子へ。
文子がグリ子&桜花をまとめてホイップすると、横たわる2人にリレー方式でボディープレスを見舞っていく。
もちろん最終走者は下野の雷電ドロップだ!

 改めて下野に試合権利がまわってくると、早速、串刺しニーからの「オー!」を決める。
勢いに乗りたい下野だったが、ロープに走ったところで足をすくわれ場外へ。この日、初めての場外戦に会場は騒然となった。


 長い場外乱闘のあと、グリ子と下野がリングに戻って試合を再開させる。
グリ子は下野を張り付けにすると、会場からはブーイングがわき起こる。
さらに、桜花&美央は下野の顔を交互にフロントキック! そしてトレイン攻撃に繋げていく。

 標的となってしまった下野だったがショルダータックルで美央にやり返し、ようやく山縣と交代する。
山縣は美央にミサイルキックで攻勢に転じると、ブレーンバスターを一発。
桜花にもクロスフェース、延髄斬りを放っていく。今度は文子が出て行ったが、桜花がクロスアーム式バックブリーカーで攻守を入れ替える。

 15分経過。桜花はダイビング・ボディーアタックを狙うが、文子がキックで墜落させバックドロップ。
そしてムーンサルトプレスを放つが、桜花も寸前でかわしてカカト落としへ。さらにカウンターのネックハンギングボムも放ったが、カウント2。


 続くグリ子が文子にダイビング・ボディーアタック。お菓子箱で強打したが、これは反則と見なされノーフォール。

 文子のピンチに山縣がカットに入るも、グリ子はじゃんけん勝負を挑んで、グーで勝利! 
間髪入れずにグリ子パンチをお見舞いして、山縣を排除する。


 息を吹き返した文子はもう一度、ムーンサルトプレスにトライ。
今度は成功させると、すかさず下野がショルダータックルを連続発射。
さらに串刺しラリアット、カナディアン・バックブリーカーを決めて、雷電ドロップに繋げる。

 一方、グリ子もお菓子箱攻撃でやり返すと、ダイビング・延髄ニーアタックを放つが、これもカウント2。
ならばとエルボー合戦を繰り広げるグリ子vs下野。
 一進一退のなか、Las Aventureras(文子&山縣)が下野のアシストにまわる。
合体フットスタンプでお膳立てすると、間髪入れずに下野がダイビング・雷電ドロップで飛び込み、3カウントを奪った。

 20分を超える熱戦を制した下野は試合後、マイクを握る。

下野「本日はご来場、本当にありがとうございます。いまプロレスラーとして5年目を迎えています。
最初にも言いましたが、この体育館で自分が試合するなんて思ってなかったし、試合すると決まってから、こんなにもたくさんのお客さんに見ていただくことを、みなさんを目の前にするまでは想像もつきませんでした。まだまだ鹿児島を離れてプロレスで頑張って行く気持ちがありますので、地元のみなさん、応援よろしくお願いします。今日は本当にありがとうございました!」



◎試合後のコメント
下野「(1年ぶりの鹿児島は?)緊張しっぱなしで、まさか地元で、生まれ育った地元でやると思ってなかったので、いろんな感情がまざりあって、まだ複雑な気分です」

山下「(初の凱旋だが)鹿児島に帰るのも6年ぶりくらいです。うーん、なんか言うことが……」

下野「泣きそうになる?」

山下「うん、うん、うん。昔、住んでいた時よりも好きな土地になりましたね。自ら進んで帰ろうという気持ちではなかったんです、今日までは。でも、今日、試合をして凄く自分が住んでた場所に対して思い入れが深くなりました」

下野「(久々に会えた友達も?)はい。個人的な友達もいるし、共通の恩師もいるし……。さっき2人で涙しちゃったんですけど、やっぱり懐かしい人たちも来てくれて、その人たちの顔を見ると、昔のきつかった事とか、楽しかった事とかを思い出して、泣いちゃいましたね。でも楽しかったです。あの時も、今日も楽しかったね!

(次回は?)OSAKA女子プロレスとしては定期的に来れたらいいなといういのは思います。でも1年に1回はどうなんだろうね、でも頑張ろう」

山下「頑張ります」

下野「(前回はWAVE、今回は大女だったが)マスクマンとかキャラクターとかみんながいるし、大阪ラバーが流れてっていうので、どこにいっても大女は大女だなって、そういう感覚はありましたね」

山下「ああ、そういうことですね」

下野「すぐ裏が道場なんです。スポーツ少年団で柔道やってたころの、だからこの外周を走ったり、そういうのをしてたので、昔に戻ったみたいです。昔、来たでしょ?」

山下「たぶん来た」

下野「中学生までの大会があるんですけど、ここで大会があるんです。さっきの会場に畳を敷いて試合をしてました。今、インタビューしているところで昼ご飯を食べたりしてました」

山下「昔はこの場所で悔しい思いしたけど、25歳とかになって、そういう気持ちになれるのはありがたいし、応援してくれる人ができたと思うと……私は涙が止まらない」

下野「また泣きます(笑)」

山下「(今日、セミでは負けてしまったが、本当の意味での凱旋したい気持ちある?)あります、あります! 鹿児島に帰ってきて、昔の友人や恩師にもっと会いたいと思いましたし、なんなら次は自分の地元で!(ここからは遠い?)車で30分くらいですね」

下野「(また来年も?)はいって言っちゃったので頑張りましょう」

山下「薩摩川内市で!」

下野「そうだね、次は山下の地元で成功させたいと思います」




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